アレクサンダー・テクニーク 楽器以外で困ったとき

演奏前のお辞儀、考え方ひとつで聴衆といい関係を結べるようになる。

演奏を始める前、何かパフォーマンスをする前って最初におじぎしますよね。

舞台に出てきて拍手をもらい、おじぎをして、演奏を始める。

一般的な演奏会の流れはこのような感じだと思います。

 

でも演奏会の中で「おじぎ」に注目したことってあんまりありませんよね。

本番だと演奏のことしか頭になくて、おじぎはなんだか適当になってしまうことがしばしば。

ですが、最近演奏前にやる「おじぎの意味」について考えたとき、「もしかしたら考え方によってはおじぎの仕方で聴衆との関係を良いものにできるのではないか」と思うに至りました。

 

 

 

聴衆を味方につける「お辞儀」

「お辞儀」というのは言い換えればあいさつです。

あいさつとは、あいさつした人とされた人との、お互いの関係を結ぶこと。

コミュニケーションですね。

あいさつを交わすと、そこにコミュニケーションが生まれ、関係性が生まれます。

 

演奏前のお辞儀も同じです。

演奏前のお辞儀は

 

聴衆に対して「これから僕が○○を演奏します。聞いてください。」という意味を込めた言葉を介さないあいさつ

 

なのです。

 

それで聴衆は「楽しみにしてますよ。頑張ってください。」という意味を込めて拍手であいさつを返すわけです。

 

つまりお辞儀というのは

 

演奏者と聴衆との関係を結ぶ行為

 

であるといえます。

 

演奏者も聴衆も、お互いが音楽をする、音楽を聞く、ということをしない限り演奏会は成り立ちません。とても重要な要素なのです。

その演奏者と聴衆、二つの関係性を意識的に結ぶことは誰でもできることで、とても大切なことです。

 

 

自分にできることはただ一つ。自分の力になるやり方を選ぼう。

さてお辞儀の意味や大切さがわかると、演奏はどのように変わるのでしょうか。

 

演奏前のお辞儀が聴衆と関係を結ぶあいさつで、お辞儀と拍手はコミュニ―ケーションである、ということを思って演奏に臨んだとき、どんな気持ちで舞台に上がるでしょうか。

 

 

逆に、聴衆が自分の演奏に批判的に見ている、あまりかかわりたくない存在だ、という見方で演奏に臨んだとき、どんな気持ちで舞台に上がるでしょうか。

 

 

聴衆が避けたい存在であるか、自分を受け入れてくれる存在であるか、それを決めるのは自分自身です。

 

自分が積極的に健康的に演奏に臨めるようになる考え方はどちらでしょう?

 

 

僕のアレクサンダー・テクニークの先生で最近僕のことをjp(JumPeiのjp)と呼ぶことがあるバジル・クリッツァーさんもブログで聴衆との関係性の大切さについてとても詳しく述べています。

【聴衆(他者)との関係性を選ぶ練習】

 

 

僕自身

「ミスしたら哀れに思われるんだろうな・・・。」

と思うことがあり、お客さんの存在が怖いときがあります。

 

ですが、僕にできることは

本当かどうかわからないことを心配する

それか

積極的に聴衆とコミュニケーションを図り、舞台上で今できる最善をつくす

の2択なのです。

 

他人の考えていることはコントロールできません。

だとしたら、自分は「自分ができることをやるしかない」のです。

 

お辞儀以外にもできることはたくさんある。コミュニケーションを取ろうとする意図は必ず持ち続けて。

オーケストラや吹奏楽など大型編成の場合は演奏者はお辞儀せず、代表して指揮者がお辞儀することが多いです。

 

自分がお辞儀をしない場合でも、聴衆とのコミュニケ―ションの大切さは同じです。

お辞儀をすることはなくても、「これから演奏するので楽しんでいってください。」ということを態度で表すことはできます。

 

それは笑顔で舞台に立つ、であったり、客席を一面見渡す、であったり、自分自身を認める・在りたい自分でいる、であったり方法は様々です。

 

そのような心持で受ける拍手はきっと演奏者の大きな味方・声援として受け取ることができるでしょう。

 

 

まとめ:これだけ覚えて帰って

今回のまとめです。

 

・お辞儀は演奏者と聴衆を結ぶあいさつであり、コミュニケーション

・友好的なコミュニケーションをとることで、聴衆を味方につける

・お辞儀じゃなくても、態度やあり方で聴衆と関係を結ぶことができる

 

 

普段見過ごされがちな演奏時のお辞儀。

こんな考え方で演奏に臨むと皆さんの演奏はどのように変わるでしょう。

少しでも良い方向に前進してくれれば幸いです。

 

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