演奏に困ったとき

潰れた発音にならないために重要なタンギングの役割

タンギングが潰れてしまう、

タンギングがきつくて音程が聞こえない音になってしまう、

アタックをきれいに発音できない

 

かねてからの僕の悩みでした。

アタックがきつすぎるせいか音が上にケロっとはずれてしまうのです。

タンギングが上手くいかない、発音が上手くいかないのはトランペットをやっている人にとっては死活問題ですよね。

でも最近あるアドバイスをいただいてから、とてもスッキリとタンギングができるようになったのです。

人によっては当たり前かもしれませんが、僕にとってはとても革新的でした。

 

 

「タンギングは音じゃない。音はその後につづくAir(エア)がつくるからね。」

タンギングがきつくて悩んでいる僕に先生はこうアドバイスしてくれました。

本当にその通りだと思います。

 

タンギングをしないでも息を通せば唇は振動して音は鳴る。

でも息を吐かずに舌だけ動かしても(タンギングだけしても)音は鳴らない。

 

「発音をハッキリ」と思うと「Ta」の「T」の部分を強くして音を立たせようとしがちです。

ですが、「T」だけ強くても後につづく息(「a」の部分)がないと、中身のない炸裂した音になってしまいます。

 

日本人は母国語の性質上、母音と子音が一緒になって「た」と平面的に発音してしまいますが、海外だと母音と子音の区別がはっきりしているため「Ta」と発音するだけでも「a」の部分がはっきりと発音されます。

日本語は息の流れが止まっている、という言葉も聞くくらいです。

 

タンギングは音の性格を作る役割で、音そのものとして聞こえるのは空気が作り出した振動です。

 

発音といわれると、アタックの瞬間だけをイメージしてしまいがちですが、「アタックから始まる息の流れによる振動」が本当の意味での発音なんだと思います。

 

タンギングの真の役割

発音という言葉の意味が「アタックから始まる息の流れによる振動」だとすると、

 

「出したい音を作る息」をつくるのがタンギングの役割

 

なのだと思います。

 

どんな音を出したいのか、それにはどんな息が必要なのか、そのためにタンギングをする、という考え方が大事です。

タンギングは出す息のためにあるのです。

 

 

ミニコラム:先生の名言

大学2年のときから習っている先生にこんなことを言われとことがあります。

 

「どんな短い音にもね、ちゃんと息いれるの!息出さないと音なんないんだから。長い音はちゃんと息入れるでしょ?

長い音も短い音も一緒!短い音は速く終わるだけ!

 

タンギングだけになって息が入らないんじゃ音にならない。

どんな短い音でも、音を作るのは息なんだと教えてくれました。

いやはや名言。

 

「もっとタンギングはっきり!」はこうとらえよう。

もし指揮者の人にこういわれたら、タンギングだけ強くするのでは炸裂音になってしまって音程が聞こえづらくなってしまいます。

なので「もっとタンギングはっきり!」と言われたら「発音をハッキリ」というふうに解釈しましょう。

 

発音は「アタックから始まる息の流れによる振動」だった。

だからその息の立ち上がりをもっとはっきりさせよう。

その立ち上がりの良い息を出すためにタンギングをしよう。

 

このように考えましょう。

音に違いは、聞けば分かります。ぜひやってみてください。

 

 

まとめ:これだけ覚えて帰って。

今回のまとめです。

・タンギングや発音というものは音の出る「瞬間」のことを言っているのではない

・発音は「アタックから始まる息の流れによる振動」の意味

・タンギングはそのあとに出る息のためにある

 

この3点です。

このような考え方のもとタンギング練習をすると、きっと今より違う発音を手に入れられると思います。

ぜひ試してみてください。

 

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