練習法が知りたいとき

本番に悪影響が出てしまう練習

レッスンをしているとき、生徒さんに「あーもったいないなぁ」と思うことがあります。

 

それは間違えたり音をはずしたりしたらすぐに吹くのやめて、また吹きなおしてしまうこと。

 

もちろんミスを修正するのは必要なことですが、もしそれが無意識的に行われていたとしたら話は別です。

今日はなんでそれがよくないかという理由に触れていきたいと思います。

 

1.その先の可能性を放棄している

この無意識的な「ミスしたら止まって吹きなおす」は、「その先をもっと素敵に演奏できるかもしれないという可能性」を自らあきらめているのと同じです。

 

筆記テストをしていて一つの問題がわからなかったらもうその後の問題は解くのを辞めますか?

「ここはわからないけどできるとこだけでも頑張ろう」って思いますよね。

 

これと同じで音楽という不可逆の(やり直しはできない)ものにおいては今起こったことがどうであったか、よりも

この次どうするかのほうが必要になってきます。

 

「あー今の音ミスっちゃったな」って心の中で反省している間にもう何小節も過ぎています。

 

 

僕自身「あぁだめだ緊張してる今日調子悪い」って心の中で嘆いてるうちに一曲終わってた、っていう経験を何度もしています。

こういう本番って「緊張してダメだった」っていうことしか印象に残らなくて最悪です。

 

 

 

反省は本番中にはせず、本番中は常に次やることを決めることに専念するべきだと思います。

Doing Doing Doing....

 

 

2.「ミスったら止まる練習」をしている

もし「ミスったら止まって吹きなおす」を自分がやろうとしてではなく「ついやってしまう」のだとしたら、僕の経験上要注意です。

「ついやってしまう」というのは言い換えると「くせ」です。

 

本番の最中いつものところでミスをしてしまった時、いつもの「くせ」で身体は無意識に止まろうとします。

ですが音楽は止まりません。

いやでも先に進まなくてはいけません。

そのとき「止まる」という身体の(無意識の)指令と「続きを吹かなければならない」という思考の間でズレが生じ、身体に強張り、よくない緊張が生まれます。

 

よく「本番を想定した練習を」と言われますが、ここでも同じことが言えます。

「ミスしたら止まる」という本番中にありえないことを習慣化させないようにしましょう。

 

 

僕が気を付けていること3つ

上記のことに関して僕が気を付けていることがあります。

意識さえすれば誰でもできることなのでお勧めです。

 

①吹く前にどう吹くかを決める

・どこからどこまでを

・どんなことを意識して吹くか

を決めます。

これは演奏の目標設定です。

ただ「上手く吹く」とかではなくどのように吹くかという具体的な基準を自分で決めることで「今のはどうだったか」という判断が明確になります。

練習のデータ収集がより的確になるわけです。

考えなしに吹いて「ミスったら吹きなおす」というのの予防にもなります。

 

②①で決めたことをやる

ポイントは

どんなにボロボロになろうとまずはやり通す

ということです。

 

途中でやめてしまっては①のデータ収集になりません。

これは「やると決めたことをやる!」という演奏中に必要な能力の育成です。

あとできない自分と正面から向き合うことにもつながります。

 

これ僕が一番気を付けていることかもしれない。

 

③吹き終わったら一回楽器を下す

これは楽器を構えている演奏モードではなく楽器を下している休憩モードに考える、反省するというのを身に付けるためです。

あと考えなしに吹きなおすのの予防にもなります。

 

すぐに演奏できない状態にすれば「今どうだったかな、次はどうしようか」を考えやすくなります。

そしてら①にもどって繰り返し、試行錯誤を繰り返します。

 

①②③はほんとだれでもできます。

皆さんぜひお試しください。

 

おわりに

吹きなおす行為は「おいおいそうじゃないだろ自分、ほんとはこうだろ」っていうことを自分に教えてあげる行為だと思っています。

それを意識的にやるか、無意識にやってしまうか、で功にも罪にもなり得ます。

もしお心当たりある方がいて、この記事が何かしらの手助けになれば幸いです。

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